65W充電器のおすすめ3選(2026年版)|PCとスマホを同時に充電できるのはどれか
ノートPCとスマホを充電器1つにまとめたくて「65W」と書かれた製品を買うと、たいてい期待どおりにはなりません。65Wは1ポートだけを使ったときの数字で、2台目を挿した瞬間に配分が始まります。その配分の中身は製品ごとに違い、公表しているメーカーとしていないメーカーがあります。ここを先に見ておけば、買ってから「PCの充電が減っていく」という事故は避けられます。この記事では、2台同時に挿したときに何Wずつ出るかを軸に、65W級の3製品から選びました。
迷ったら CIO NovaPort TRIO II 67W 3C。2ポート同時で「45W+20W」と数字で公表している、この価格帯では数少ない製品です。
予算8,000円以内、持ち運び前提、PCとスマホの2台持ちで選ぶ場合の判断です。100W以上のクラスは対象外にしています。
3製品をひと目で比較
先に見るのは「2ポート同時」の行です。単ポートの最大出力は3製品ともほぼ横並びで、差がつくのはその下からになります。
| 1位 CIO TRIO II 67W 3C |
2位 CIO SOLO II 65W |
3位 Anker 735 |
|
|---|---|---|---|
| おすすめ度 | ★★★★4.5 | ★★★★4.0 | ★★★3.5 |
| 価格 | ¥6,688 | ¥4,380 | ¥7,990 |
| ポート | USB-C×3 | USB-C×1 | USB-C×2+USB-A×1 |
| 単ポート最大 | 67W | 65W | 65W(USB-Aは22.5W) |
| 2ポート同時 | 45W+20W/30W+30W (合計65W) |
— | 合計65W (内訳の公表なし) |
| 3ポート同時 | 20W×3 または 30W+20W+10W (合計60W) |
— | 合計65W (内訳の公表なし) |
| 重量 | 約113g | 約74g | 約132g |
| 向いている人 | PC+スマホ | PCだけ・軽さ優先 | USB-A機器が残っている |
| 購入先 | Amazon / 楽天 | Amazon / 楽天 | Amazon / 楽天 |
数値は2026-09-26時点のメーカー公表値。価格は変動します。
1位CIO NovaPort TRIO II 67W 3C
USB-Cを3つ並べた、3ポートとしては小さいほうの充電器です。1位にした理由は出力の高さではなく、公表の仕方にあります。2ポート使用時に45Wと20Wへ分けるのか、30Wずつに分けるのか。3ポートならいくつになるのか。組み合わせごとの数字が仕様表に書かれているので、買う前に「自分の機器で足りるか」を計算できます。
ノートPCに45W、スマホに20W。この振り分けができる65W級は多くありません。13インチクラスのPCなら45Wあれば作業しながらでも充電が進みます。スマホ側の20Wも、iPhoneやPixelの急速充電に足りる数字です。
単ポートの最大は67W。他の2製品より2W高いですが、体感に出る差ではありません。決め手はあくまで「2台挿したときに、それぞれ何Wか」が分かることです。
2台同時でもPCに45W回せる
- 2ポート同時は45W+20W、または30W+30W(合計65W)。PC側の取り分を数字で確認してから買える
- PPS対応(3.3〜11V/5A)。Galaxyなど一部Android機の高速充電規格に合う
- 約113g・約54×40×30mm。3ポート機として持ち歩ける重さに収まっている
3台挿すと1台30Wまで
3ポート同時使用時は合計60Wに下がる
3台目を挿すと合計60Wの枠になり、最も多く取れるポートでも30Wです。PC・スマホ・イヤホンを同時に挿してPCを充電し続けたい場合、機種によっては充電が追いつかず、使いながらバッテリーが減ります。ケーブルは付属しません。
3台目はPCの充電が済んでから、と運用で決められるなら表に出ない制限です。2台までしか同時に使わない人には関係ありません。
こんな人に向いている
- ノートPCとスマホを同じ充電器で充電する日が週に何度もある
- 買う前に「自分の機器の組み合わせで何Wになるか」を確認しておきたい
- 手持ちのケーブルがUSB-Cで揃っている
やめたほうがいい人
- 充電するのはPC1台だけ → 2位の SOLO II 65W
- USB-Aのケーブルしかない機器がある → 3位の Anker 735
2位CIO NovaPort SOLO II 65W
軽さと安さでは1位を上回ります。約74gはこの出力帯ではかなり軽く、TRIO IIより39g、Anker 735より58g軽い。価格も3製品で最安です。ポートがUSB-C1つだけなので、この記事のテーマである出力配分の問題が発生しません。65Wを常に1台へ回せます。
それでも2位なのは、2台目を挿せないからです。PCとスマホを一緒に充電したい人には選択肢に入りません。逆に言えば、充電するのがPC1台と決まっている人には、1位より軽くて安いこちらのほうが合っています。
- 約74g・約52.5×30×26.5mm、プラグは折りたたみ式。単一電池より小さいという表現が使われるサイズ
- PD3.0/QC4.0+/PPS(3.3〜11V/5A)対応。発売は2025年6月で、3製品の中では最も新しい
販売ページに「動作時 最大55W」の記載がある
Amazonの商品名に「動作時 最大55W」という表記が含まれています。ここまで小さい筐体で65Wを出し続けるのは難しく、温度に応じて出力が下がる設計と読めます。カタログの65Wが常に出ると考えて買うと、想定より充電が遅い場面があります。ケーブルは付属しません。
手元のPCの純正アダプタが45W以下なら、55Wでも上限に当たりません。純正アダプタのW数表記で確認できます。同時充電が必要になったら → 1位の TRIO II 67W 3C
持ち歩く充電器はPC用の1台だけで、スマホはモバイルバッテリーか別の充電器で足りている。カバンの重さを数十グラム単位で気にしている。コンセントの間隔が狭く、隣の口を塞ぎたくない。この3つのどれかに当てはまるなら、こちらを選ぶ理由があります。
3位Anker 735 Charger (GaNPrime 65W)
3製品で唯一USB-Aポートを持っています。USB-C×2+USB-A×1の構成なので、古いケーブルや、USB-Aしか受け付けない機器をそのまま使えます。USB-Aの機器が手元に残っている人にとっては、1位より上です。ケーブルを買い替えずに済むのはこれだけなので。保証は18か月、会員登録で6か月延長。家電量販店の店頭で現物を見て買えるのも、CIOの2製品にはない点です。
3位になった理由は、同時充電時の内訳が公表されていないことと、挿す場所で出力が激減する組み合わせがあることです。下側のUSB-CとUSB-Aを同時に使うと、合計24Wまで落ちます。USB-C×2、または上側のUSB-CとUSB-Aなら合計65Wですが、下側のUSB-CにPCを挿し、USB-Aでスマホを充電すると、PC側に電力が回りません。「PCは必ず上側のUSB-C」と決めておけば起きない問題ですが、覚えていないと原因の分かりにくい「充電が遅い」に遭遇します。約132gと3製品で最も重く、PPSは仕様表に記載がありません。
65W充電器は「2台目を挿したとき」だけ見ればいい
仕様表の中で実使用に効くのは3か所です。最大出力の数Wの差や、GaN採用の有無は、この帯では差になりません。
「65W」は1ポートだけ使ったときの数字
製品名や箱に書かれた最大出力は、単ポート利用時の値です。2台目を挿すと合計値の枠が効きはじめ、1台あたりの取り分は下がります。3製品とも2ポート時の合計は65W前後ですが、それを45Wと20Wに割るのか、30Wずつに割るのかで、ノートPCの充電が間に合うかどうかが変わります。目安として、13インチクラスのノートPCなら30W前後でも充電は進みます。作業しながらの充電では45W前後を確保しておきたいところです。使用中の機種が要求するW数は、PCの純正アダプタの表記で確認できます。
配分を公表しているかどうか
今回いちばん差がついた点です。CIOは組み合わせごとに「45W+20W」「30W+30W」といった内訳まで仕様表に載せています。Ankerは組み合わせごとの合計値までは公表していますが、内訳は自動配分に任せる書き方で、数字が出てきません。どちらが優れた設計かという話ではなく、買う前に自分で計算できるかどうかの違いです。同時充電が前提なら、計算できるほうを選ぶ理由があります。
ポートの位置で挙動が変わる製品がある
Anker 735の「下側USB-C+USB-A=合計24W」がその例です。同じ製品でも、どこに挿したかで結果が変わります。CIOのTRIO II 2C1A(USB-C×2+USB-A構成のモデル)にも、USB-C2とUSB-Aの組み合わせは合計15Wまでという注記があります。複数ポートの製品を買うときは、最大出力ではなく「使ってはいけない組み合わせ」があるかどうかを先に確認したほうが、失敗が減ります。
ついでに、よくある思い込みを2つ。W数が大きい充電器を買えばどの機器も速くなる、というのは違います。機器側が最大20Wしか受け取らない設計なら、65Wの充電器をつないでも20Wです。もう1つ、GaN採用なら発熱しないので小さいほど得、というのも違います。GaNは同じ出力を小さい筐体に収めやすくする素材で、発熱がなくなるわけではありません。筐体が小さいほど放熱面積は減るので、小型化と連続高出力は両立しにくい関係にあります。SOLO IIの「動作時 最大55W」は、その現れと読めます。
候補に入れなかった製品
Anker Nano II 65W:単ポート65Wで¥4,490。悪い製品ではありませんが、同じ1ポート構成のSOLO IIが約74gに対し、こちらは約112g。価格差も小さく、1ポートを選ぶ理由がSOLO IIより弱いと判断しました。 Amazonで見る
Anker Prime Wall Charger (67W, 3 ports):¥8,490・約144g。今回の8,000円以内という枠から外れ、重量も増えます。予算を上げられるなら候補になります。 Amazonで見る
CIO NovaPort SLIM DUO 65W:約90gの薄型2ポートで、2ポート狙いなら有力です。ただ、2ポート同時使用時の配分の公表値を確認しきれなかったため、今回の判断軸で比較できず外しました。
UGREEN Nexode 65W系・Belkin BoostCharge Pro 65W:いずれも流通していますが、日本語の公式仕様表で組み合わせごとの配分を確認できなかったため対象外としました。
この記事の選び方の基準
候補の範囲:単ポート最大65〜67W、USB-C搭載、実売8,000円以内、2026年9月時点で新品が流通しているモデル
確認したもの:各メーカー公式製品ページの仕様表、販売ページの記載(2026-09-26確認)
重視した順:複数ポート同時使用時の出力配分 → 重量とサイズ。ノートPCを充電できるかどうかが配分で決まるため、単ポートの最大値より実用上の影響が大きいと判断しました
見ていないこと:実機での充電速度、発熱、長期耐久、個体差。数値はすべて公表値です。購入者レビューは参照していません
よくある質問
65Wあればノートパソコンは充電できますか
機種によります。純正アダプタが65W以下のモデルなら、単ポート利用時は足ります。70W以上を要求するモデルでは充電はできても速度が落ちます。手元の純正アダプタに書かれたW数を確認してください。
ケーブルは付属しますか
CIOの2製品は公式に「充電ケーブルは付属しません」と記載されています。Anker 735については製品ページで確認してください。65Wを使うには、対応する電流に耐えるUSB-Cケーブルが別途必要です。
3台同時に充電したい場合は
65W級では合計60〜65Wの枠を3台で分けるため、1台あたり20〜30Wが上限です。スマホ・タブレット・イヤホンのような組み合わせなら問題ありませんが、ノートPCを含むなら100W以上のクラスを検討してください。
まとめ:CIO NovaPort TRIO II 67W 3C を選んでおけば困らない
65W級の充電器を選ぶときに見るのは、最大出力ではなく2台目を挿したときの配分です。数字で確認できる TRIO II 67W 3C が、PCとスマホの2台使いでは最初の候補になります。
充電するのがPC1台だけなら、配分の心配がない SOLO II 65W のほうが軽くて安く済みます。USB-Aの機器が残っているなら Anker 735 が唯一の選択肢です。
3製品に共通する限界として、3ポート同時使用時は1台あたり30W前後が上限になります。PCを含む3台同時充電を日常的に行うなら、この価格帯ではどれを選んでも足りません。100W以上のクラスへ予算を上げるか、充電器を2台に分けるほうが確実です。


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