CIO NovaPort TRIO II 67W 3C と Anker 735、どっちを選ぶか|分かれ目はUSB-Aの1口だけ
65W級、USB-Cを含む3ポート、折りたたみプラグ、7,000円前後。この条件で絞ると、CIO NovaPort TRIO II 67W 3C と Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) が最後まで残ります。単ポートの最大出力は67Wと65Wで、ここで比べても決まりません。中身が違うのはポートの構成です。TRIO II はUSB-Cが3つ、735 はUSB-Cが2つとUSB-Aが1つ。手元にUSB-Aのケーブルでしか充電できない機器が残っているかどうかで、答えはほぼ決まります。
USB-Aの機器が手元にないなら CIO NovaPort TRIO II 67W 3C。USB-Aのケーブルでしか充電できない機器が残っているなら Anker 735。
決められないなら TRIO II。19g軽く、価格が安く、2台同時のときにPCへ何W回るかが仕様表に書いてあり、挿す場所を覚える必要もない。
差が出る項目だけを表にした
決め手は「ポート」の行です。残りの行は、USB-Aが要らない人が TRIO II を選ぶ理由の裏付けで、USB-Aが要る人にとっては 735 を選んだあとに気をつける点になります。単ポートの最大出力のように差が出ない項目は、表から外して「同じところ」にまとめました。
| CIO NovaPort TRIO II 67W 3C |
Anker 735 (GaNPrime 65W) |
|
|---|---|---|
| 価格 | ¥6,688 | ¥7,990 |
| ポート | USB-C×3 | USB-C×2+USB-A×1 USB-Aは単ポート最大22.5W |
| 2ポート同時 | 45W+20W または 30W+30W(合計65W) | 合計65W。内訳は非公表 下側USB-C+USB-Aは合計24W |
| 3ポート同時 | 20W×3 または 30W+20W+10W(合計60W) | 合計65W。内訳は非公表 |
| 挿す場所の決まり | 仕様表に記載なし | 2台以上のとき、PCは上側のUSB-C |
| PPS | 3.3〜11V・5A Galaxy S24 Ultra で最大45W | 仕様表に記載なし |
| サイズ・重さ | 約54×40×30mm・約113g | 約66×38×29mm・約132g |
| 保証 | 1年。無料登録で最大2年 | 24か月。会員登録で+6か月 |
| こっち向き | USB-Cの機器だけで暮らしている人 | USB-Aの機器が残っている人 |
| 購入先 | Amazon / 楽天 | Amazon / 楽天 |
数値は2026-09-21時点のメーカー公表値。価格は変動します。
分かれ目はUSB-Aの1口。735 のUSB-Aには挿す場所の決まりがある
USB-Aのケーブルでしか充電できない機器は、まだ家の中に残っています。数年前のワイヤレスイヤホンの充電ケース、スマートウォッチの充電クレードル、電動歯ブラシ、ハンディファン。ケーブルの片側がUSB-Aで固定されていて、差し替えができない機器がその典型です。充電器側にUSB-Aがなければ、これらは充電できません。TRIO II はUSB-Cが3つで、USB-Aはない。CIOもAnkerも、変換アダプタを挟んだ場合の動作は製品ページに書いていないので、USB-Aが要る人は最初からUSB-Aのある充電器を選ぶほうが確実です。
735 のUSB-Aは単ポートで最大22.5W(4.5V=5A/5V=4.5A/9V=2A/12V=1.5A)。イヤホンや時計の充電には十分な数字です。USB-Aが要る人にとっては、この1口があるだけで 735 が上になります。TRIO II にどれだけ利点があっても、充電できない機器があるなら意味がない。735 は2022年7月発売で、Anker公式ストアでは2026-09-21時点でブラックとホワイトが品切れ、ゴールドだけが「在庫わずか」の表示でした。Amazonや楽天の在庫は販売ページで確かめてから。
その代わり、735 のUSB-Aには使うときの決まりがあります。下側のUSB-CとUSB-Aを同時に使うと、2つ合わせて24Wまでに落ちる。上側のUSB-CとUSB-Aなら合計65W。Ankerも「2台以上同時充電をする場合、PCへの充電はUSB-C(上部)をご利用ください」と製品ページで案内しています。USB-Aを使う日は、PCを必ず上側に挿す。これを覚えていられるかどうかが、735 を選ぶ人の条件です。
USB-Aの機器が1つもない人は、この節を読み終えた時点で TRIO II に決めていい。USB-Aの機器が残っていても、充電するのが月に数回で家の中だけなら、TRIO II を買って手持ちのUSB-A充電器を1つ残すほうが、持ち歩く重さは軽くなります。735 を選ぶ理由が立つのは、USB-Aの機器を出先でも同じ充電器で充電したい人に限られます。
735 で、PCを下側のUSB-Cに挿してUSB-Aを使うと、PCの充電が進まない
困るのは、735 でPCとUSB-A機器を同時に充電する人です。PCを下側のUSB-Cに挿すと、PCとUSB-A機器で合計24Wを分け合います。ノートPCは充電が進まないか、使いながらだと電池が減っていく。原因に気づきにくいのは、単ポートで使う分には同じ下側でも65W出るからです。
回避策は「PCは上側のUSB-C」と決めて、上側にだけPC用のケーブルを挿しておくこと。それが面倒なら、挿す場所の決まりがない TRIO II を選ぶ。
2台目を挿したときPCに何W残るかが分かるのは、TRIO II だけ
TRIO II の仕様表には、2台同時のときの配分が「45W+20W または 20W+45W または 30W+30W(合計65W)」、3台同時のときが「20W+20W+20W または 30W+20W+10W(合計60W)」と書いてあります。手元のPCの純正アダプタが45Wなら2台同時でも足りる、65Wなら2台目を挿した時点で足りなくなる、と買う前に計算できる。65W級でこの配分を数字で公表している製品は多くありません。CIOにも「複数ポート同時使用時にPCの充電が不安定な場合は、単ポートで充電してください」という注記はあるので、万能ではないにせよ、判断の材料は揃っています。
735 の仕様表にあるのは合計だけです。USB-C×2で合計65W、上側USB-C+USB-Aで合計65W、3ポートで合計65W。その65Wをどう分けるかは、Anker Japan の製品ページに記載がありません。PowerIQ 4.0 が「複数の機器への出力を最適に配分する」と説明されているので、つないだ機器に応じて変わる設計だと読めますが、自分のPCに何W回るかを買う前に確かめる方法はない。3台同時の合計は 735 が65W、TRIO II が60Wで、数字だけなら 735 が5W多い。内訳が分からない以上、その5Wは選ぶ根拠になりません。
この差が効かない人もいます。PCの純正アダプタが30W以下(薄型のノートやタブレット)なら、どちらの配分でも足りるので気にしなくていい。差が出るのは、純正アダプタが45W以上のPCとスマホを同時に挿す人です。その人は、数字が公表されている TRIO II のほうが、買ってから困る確率が低い。
残りの差は小さい。19gと、Galaxyの45Wと、保証の半年
重さは TRIO II が約113g、735 が約132g。サイズは約54×40×30mmと約66×38×29mmで、735 のほうが12mm長く、1mm薄い。19gと12mmは、カバンに入れっぱなしにする人には毎日効き、机に置きっぱなしにする人には効きません。
PPSは TRIO II が3.3〜11V・5Aに対応し、Galaxy S24 Ultra で最大45Wの超急速充電に対応するとCIOが明記しています。735 の仕様表にPPSの記載はない。GalaxyをUSB-Cで45W充電したい人には、この1項目だけで TRIO II に決まります。iPhoneはPPSを使わないので、iPhoneの人には差になりません。
保証は、CIOが通常1年で、無料の会員登録と延長保証登録をすると最大2年。Ankerは24か月で、会員登録で6か月延びる。上限の差は半年です。故障率はどちらも公表していないので、保証の長さは決め手になりません。
単ポートの出力や熱対策で比べても決まらない
単ポートの最大出力は TRIO II が67W(20V=3.35A)、735 が65W(20V=3.25A)。2Wの差は充電時間に表れません。どちらもGaNで、プラグは折りたたみ式(CIOの表記は「90°スイング」)。ケーブルは両方とも付属せず、65Wや67Wをそのまま通すには5A対応(「100W」表記)のUSB-Cケーブルが要る点も同じです。温度を監視して出力を調整する仕組みは両方にあり、CIOは NovaSafety2.0、Ankerは ActiveShield 2.0 と呼んでいます。高負荷で何Wまで下がるかは、どちらの製品ページにも数字がない。Ankerは「高負荷が続く場合に高温になる場合がありますので、充電中は触れないよう」と注記しています。この項目で片方を選ぶ材料はない、と判断しました。
共通する限界は、PCを含む3台を同時に充電したときのPCの取り分です。TRIO II は3台で合計60W・PCに最大30W、735 は合計65Wで内訳が非公表。純正アダプタが45W以上のPCを、スマホとイヤホンと一緒に毎日つなぐ人は、どちらを買っても不満が出ます。その人は どちらも合わないなら へ。
TRIO II を選ぶ人、Anker 735 を選ぶ人
CIO NovaPort TRIO II 67W 3C を選ぶ人
- 充電する機器が、すべてUSB-Cのケーブルで済む
- ノートPCとスマホの2台同時が日常で、PCに何W回るかを買う前に知っておきたい
- Galaxyを45Wで充電したい。あるいは19gでも軽いほうがいい
Anker 735 を選ぶ人
- USB-Aのケーブルでしか充電できない機器が残っていて、それを出先でも充電する
- 「PCは上側のUSB-C」と決めて運用できる
どちらも合わないなら
PCを含む3台同時が日常の人は、65W級のどちらを選んでも足りません。見るべきは100W級で、3台挿してもPCの取り分が出力表に書いてある製品です。Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN) は、公式の出力表で3ポート同時に上側USB-Cが最大65W、残りのUSB-CとUSB-Aで合計24W。3台つないでもPCに65Wが残ります。
Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN) PC込み3台同時なら
¥10,800
3台挿してもPCに最大65W。代わりに TRIO II より55g重く(約168g)、メーカー希望小売価格で2,300円ほど高い。PCは上側のUSB-Cに挿す決まりはこちらにもある。
65W級を3製品まとめて比べたい人は → 65W充電器のおすすめ3選(2026年版)|PCとスマホを同時に充電できるのはどれか
この比較の根拠
確認したもの:CIO公式の NovaPort TRIOⅡ 67W 3C 製品ページ(仕様表と注意書き)、CIOの延長保証のお知らせ、Anker Japan 公式の Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) 製品ページ(仕様表・注意書き・在庫表示)、Anker Prime Charger (100W, 3 Ports, GaN) 製品ページの出力表(2026-09-21確認)
比べた項目:差が出たのは、ポート構成、2ポート・3ポート同時の配分の公表有無、挿す場所の制約、PPS、サイズ・重さ、保証、価格。差が出なかったのは、単ポートの最大出力、プラグの形式、ケーブルの付属、温度による出力調整の有無
見ていないこと:実機での測定、発熱、長期耐久、購入者レビュー。数値はすべて公表値です。
まとめ:迷ったら TRIO II、USB-Aが要るなら 735
USB-Aの機器が手元にないなら、CIO NovaPort TRIO II 67W 3C を選ばない理由がありません。軽く、安く、2台同時のときにPCへ何W回るかが仕様表にあり、挿す場所を覚える必要もない。
USB-Aのケーブルでしか充電できない機器が残っていて、それを出先でも充電するなら Anker 735。その場合もPCは上側のUSB-Cに。PCを含む3台同時が日常なら、どちらも足りないので100W級に予算を上げる。

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